Masako Blog
テキーラカクテル
■マルガリータ
マルガリータって聞いたことありますか?
たぶん私のブログを読んでいただいている方は、メキシコ好きや、カクタスに来ていただいた方もたくさんいらっしゃるので知っている方も多いと思います。マルガリータはテキーラベースのカクテル名でお花の名前でもあります。語源はギリシャ語のmargarites『真珠』から。海外でもお花の名前を人の名前に付けたりします。スペイン語だとマルガリータさん、英語だとマーガレットさん、フランス語だとマルグリットさんに!
名前の由来も色々言われますが、バーテンダーの恋人のマルガリータが狩猟場で流れ弾にあたり亡くなったのを偲んで付けた、どんなお酒も塩を舐めながら飲むガールフレンドのために作り彼女の名前を付けたなど。
テキーラと聞くと皆さん『えっ、テキーラ無理』と言われる方もいますが、テキーラベースと知らずに飲んでいた方もいて、このテキーラベースのマルガリータ、世界で最も飲まれているカクテルの一つで、私も大好きなカクテルです。色々な国のバーに行きますが、だいたいどこでもマルガリータありますね。しかも色んなマルガリータがあったりします。
メキシコではレストランでマルガリータを注文すると以前はだいたいフローズンスタイルで(バーではフローズンではないことも)、どのフルーツにするか聞かれます(ライムやマンゴー、タマリンドなど)。マルガリータの基本のレシピはテキーラ、コアントロー、ライム、シロップです。しっかりアルコール度数があるショートカクテルですが、ロックにして氷を溶かしながらゆっくり飲めば度数もまろやかになります。
また世界的に有名なサンフランシスコにあるメキシカンレストラン&バー“トミーズ”のオーナーのフリオ・ベルメホ氏が開発したトミーズ・マルガリータはコアントローを使わず、シロップもアガベシロップを使っていてロックスタイルです。100%自然のものしか使っていないので、飲み口も良く、何杯も飲んでしまいます(笑)。
■パロマ
パロマは簡単に作れるのでメキシコでかなり飲まれています。
基本レシピはグラスのふちに塩を付けて、テキーラをメッツ(メキシコで売られていて、日本でも買えるようになったグレープソーダみたいな味のもの。それまではグレープフルーツジュースとトニックウォーターで代用)で割ったもの。メキシコのホームパーティーでもよく見かけます。家庭では塩をふちに付けるのが面倒な人は少しカクテルに入れて飲みます。
名前の由来は色々ありますが、私が聞いたのはパロマ(Palma)とはスペイン語で鳩という意味で、飲みやすくついつい飲み過ぎてしまって、鳩のようによちよち歩きになるからです。パロマも日本で知られるようになって、アレンジして出しているお店もあるので、色々なお店で飲んでみるのも楽しいですね。基本レシピは度数もハイボールやジントニックと変わらないのでよちよち歩きにならない程度に飲んでみてください。
■テキーラサンライズ
基本はテキーラをオレンジジュースで割り、グレナデンシロップを鎮めます。
名前の由来はオレンジを朝焼けの空、グラスの底に沈んだ赤いグレナデンシロップを太陽に見立てて付けられました。1972年、ローリング・ストーンズのミック・ジャガーがメキシコ公演でこのカクテルを絶賛し、かなりの量を飲んで、世界中に注目を浴びました。
グレナデンシロップをアロマティックビターズに変えるとティファナサンライズというカクテルになります。ティファナサンライズは飲んだことないですが、グレナデンシロップよりさっぱりしてそうですね。またレシピも少し変わりますが、テキーラサンセットというフローズンカクテルもあります。
■エル・ディアブロ
基本レシピはテキーラ、カシス、レモン(ライムの場合も)、ジンジャーエールです。
エル・ディアブロとはスペイン語で悪魔という意味で、名前の由来は真っ赤なカシスリキュールが悪魔の毒々しい血を連想させると言われています。私的には名前の割に飲みやすく、でも度数はしっかりあるので、パロマと同じようについつい飲み過ぎて、ベロンベロンになるからかなぁと思っていました(笑)。
今回載せたカクテルはほとんどのバーで置いているもので作れるので、なかなかテキーラベースのカクテル名は知らない方も多いかもしれませんが、一度飲んでみてください。