お盆真っ最中ですが、皆さんいかがお過ごしですか?

多くの企業がお盆を休日に指定しているのでお休みの方も多いと思いますが、祝日ではないので働いている方もいらっしゃると思います。

 

お盆は、先祖や亡くなった人たちが苦しむことなく成仏してくれるようにと、私達子孫が報恩の供養をする時とあります。

メキシコにも日本のお盆のような伝統文化、風習の『死者の日』(Dia de Muertos)があります。

 

メキシコの『死者の日』は2008年ユネスコ無形文化遺産に指定されました。

最近ではピクサー映画『リメンバー・ミー』や『007スペクター』でも話題になったので聞いたことがある方も多いと思います。

 

正式な日は1031日から112日の三日間で、地域によって違いもあるようですが、現在では毎年111日、2日に行うことが多いようです。

日本と同じで故人の魂がこの世に戻ってくるとされ、各家庭に祭壇が設けられたり、お墓を飾り付けたりします。

 

1日は子供の魂が、2日は大人の魂が戻ると考えられています。

日本のお盆との違いは親せきが家に集まってという感じではなく、家族友人などが集まって、明るく楽しく愛する故人と過ごします。また国中の町や村でパレードやパーティーが開催され、奇抜なメイクや衣装で踊ったり、歌ったりして、伝統的な死者の日が行われている地域では、お墓にたくさんのお花とろうそくを飾って一晩過ごすという文化も残っています。

 

祭壇(オフレンダ)には、故人の写真とともに、生きていた頃の好物や※シュガースカル、切り絵のバナー、キャンドルなど、土、水、火、風を意味する供物をお供えします。

 

特にこの時期に欠かせないのは死者を導く役割を果たすマリーゴールド。

20枚の花びら』という花言葉を持ち、芳香と華やかな色で死者の魂がこの世に帰ってくる時の道しるべになると考えられています。

無数の花びらがあることから先住民言語ナワトルでは、一つの花の中に20の花が詰まっていると言われ、太陽の色と熱をこめていると信じられていました。

 

※シュガースカルとは骸骨の形をした装飾品で、亡くなった方の名前がお花やハートなどカラフルな模様とともに記されます。日本では骸骨は不気味な感じですが、メキシコ人にとって、愛する人の骸骨は不気味ではありません。死が悲しいことや怖いことではなく、死をも甘くすることもできるという意味を持つシュガースカルは命の幸福や喜びを表現しています。ちなみに、材料は食材なので、終わったら処分する人と、食べる人に分かれるそうです。

 

死者の日はメキシコ全土で開催されるお祝いですが、地域によって祝い方や盛り上がり方はかなり違うみたいです。

テレビや映画では見ましたが、残念ながらこの時期に実際に行ったことがないので、一度体験してみたいです。

 

ミチュアカン州、オアハカ州が有名で、世界的にも有名になってきているので、オアハカ在住の友人が、世界中から観光客が来るので、この時期ホテルも高くなり、1年前から予約する人もいるくらい取りにくくなると言っていました。

行ってみたい方は早めに航空券とホテルの予約お薦めします。